春の名残、朝靄のつくば

4月の終わり、つくばの田園住居地域にて、朝靄に包まれた静かな風景に出会いました。
日中には夏の気配すら感じるようになってきた頃でしたが、 この日の早朝はひんやりとした空気が残り、春の余韻を感じさせる静けさが漂っていました。
街はまだ眠っているように静まり返り、 地面と空との境界がぼやけるような霧が、あたり一面をやわらかく包んでいました。
まるで絵画のようなその光景に思わず足を止め、スマートフォンを手に撮影しました。

奥に見える電柱や建物は、霧に溶け込むようにぼんやりと浮かび上がり、 この時間だけがゆっくりと流れているような、不思議な静寂が広がっていました。
自然の美しさには、何気ない日常の中にこそ、 はっと息を呑むような瞬間が潜んでいることを、改めて実感させられます。
季節の移ろいとともに変わる風景、そんな一場面を、皆さまにもお裾分けできれば幸いです。